「歩く・走る・立ち上がる」などの動作で足が地面に着いた時、踵の痛みで悩んでいませんか?
それは踵の裏にある、踵骨下滑液包というクッションの炎症かもしれません。
この記事では踵の痛みを感じる、踵骨下滑液包炎の特徴・原因・治療法などを紹介します。
踵の痛み・踵骨下滑液包炎の特徴
踵の裏・真ん中あたりに、衝撃を吸収するための滑液包というクッションが備わっています。
この滑液包に炎症が起こると、「歩く・走る・立ち上がる」といった動作で踵が地面に着いた時、体重がかかった時に痛みを感じます。
踵の裏なので、なかなか負担を軽減することができず、痛みが軽度であっても適切に対処しないとすぐには治らないのも特徴です。
↑青色の丸い部分が両足の踵骨下滑液包です。
踵の痛み・踵骨下滑液包炎の原因
ランニング等で繰り返し踵に衝撃が加わることで、踵の裏にある滑液包にストレスがかかり炎症が起こります。
- ランニングを始めたての方
- 運動に長期的なブランクがあり復帰したての方
など急激に踵のストレスが増えた方に多いです。
また練習量の増加や体重の増加なども原因に挙げられます。
踵の痛み・踵骨下滑液包炎の治療法
アイシング
炎症が強く、熱感がある時はアイシングを行います。
↓アイシングについては下記記事を参考にしてください。
超音波療法
患部の血行を促進し、傷ついている組織の回復を早くする超音波療法を行います。
↑超音波治療の様子(肘の治療)
↑超音波治療器
テーピング・インソールによる緩衝
テーピングやインソールをつかって踵に加わる衝撃を緩和します。
踵は日常生活においても負担が軽減されにくい場所で、衝撃を抑えないと軽度であってもなかなか治りません。
衝撃を緩和する処置を施すことで、大きく痛みを軽減することができます。
当院ではテーピングをすることで多くのスポーツ選手の痛みを軽減し、競技を継続しながら回復していただいています。
↑踵骨下滑液包炎のテーピングの1例です。
このテーピングで大きく痛みを軽減できます。
↑テーピング以外でもクッション性の高いインソール(ジェルパッド)を靴に入れることで、衝撃を緩和することも有効です。
踵骨下滑液包炎と症状が似ている足底腱膜炎
踵骨下滑液包炎と似た踵に痛みが起こる足底腱膜炎というケガがあります。
ケガが起こる原因や痛む場所も似ています。
テーピングなどの対処が違ってきますので、専門家の判断を受けることをオススメします。
どちらのケガも軽度であっても適切に対処しないと治りにくいケガです。
↓足底腱膜炎については下記をご参照ください。
まとめ
今回は、踵の痛みが起こる踵骨下滑液包炎について紹介しました。
なかなか負担を軽減できない部分ですので、紹介したようなテーピング・インソールなどの適切な対処が重要です。
対処さえしっかりすれば、競技を続行しながら回復することができます。
類似する足底筋膜炎とは対処が変わってくるので、判断のためにも早期の受診をおすすめします。
京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、足部のケガの治療はもちろん、体のケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。