こんにちは。こばやし接骨整骨院(京都市)です。
足裏・土踏まずの部分の痛みでお悩みではありませんか?
とくに、寝起きや動き出しの一歩目、運動した時の鋭い足裏の痛みを感じたら注意です。
それは、足底腱膜炎かもしれません。
この記事では足底腱膜炎について、足の裏の解剖から症状の特徴・原因・予防法を紹介します。
足底腱膜の役割
足底には症状の名前にもある足底腱膜と言われる組織があります。
足底腱膜は踵の骨から足の指の付け根にかけて、強靭な繊維状の組織が膜の様に広がっています。
足底腱膜は土踏まずを保つ機能のおかげで歩行時や走る時にクッションの役割となり、衝撃を和らげることができます。
さらにその吸収した力を、蹴り出しのエネルギーとして有効活用する機能も持っています。
また、地面を蹴り出すために足の指がそったとき、足底腱膜がつま先側に引っ張られます。
すると土踏まずのアーチが高くなり骨同士の連結が強くなります。
蹴り出す時は、連結が強く足部が固まった方が強く蹴り出せるのです。
そのため足底腱膜の動きが悪くなると、足の着地時に衝撃吸収や蹴り出す力のバランスが崩れて、歩行時やランニング時、酷ければ立っている時にも痛みがでてきます。
足底の構造
土踏まずという言葉を聞いた事がある人は多いと思います。
この土踏まずとは、内側と外側の縦のアーチと、横のアーチで構成されています。
これらのアーチは足の骨の形状によって形成されており、靱帯や足の筋肉で支えられています。
また足底筋膜が縦のアーチをサポートすると共に体重移動を円滑に行えるようにしています。
足底腱膜炎の症状
足底腱膜炎の症状の特徴として多く訴えられるのが
「朝起きて一歩目が強く痛む」
「歩き出すと痛みが出る」
「ランニング時に地面を蹴り出す時に痛みが出る」
などと言った症状が出てきます。
足底腱膜炎は上記でも述べた足の裏の内側縦アーチを支える足底腱膜に炎症、小さな断裂が起きて症状が出てきます。
また慢性化してしまうと、足底腱膜が付着している踵の骨に骨棘(コツキョク)と言う棘ができてしまう事もあります。
特に、衝撃を和らげるクッションの役割を果たしている土踏まず側で痛みが出ることが多いです。
また、立ち上がった時や、歩き始め、歩いている最中に、足の裏・土踏まずの指先側もしくは踵側に痛みを感じます。
特に朝起きた一歩目が痛いと言う訴えをよく聞きます。
足底腱膜炎の原因
足底腱膜炎を発生させる要因として多くは使いすぎです。
・スポーツにおける使いすぎ
・長時間の立ち仕事
・自分に合わないシューズの使用
・革靴で営業を回られる方
などの理由で症状を訴えられる事が多いです。
スポーツをしてる人では、サッカー、バレーボール、バスケットボールなど、ランニングや踏み込み動作が多い競技に多くみられ、マラソンをされる方にも多くみられます。
また足の変形(扁平足や外反母趾)などが原因の一つとして挙げられます。
足底腱膜炎になるリスクが高い人は
・体重が重く肥満傾向にある人
・扁平足(土踏まずがない人)
・土踏まずが高すぎるにと(ハイアーチ)の人
などです。
外反母趾になると足のアーチ構造が崩れて、それを支える足底腱膜に負担がかかり足底腱膜炎を併発する事も多いです。
下記の記事も併せてご参考ください。
足底腱膜炎の治療法
負担のかかる量を工夫する
筆者は、学生時代に野球をやっており足底腱膜炎になった事があります。
練習量が多くボールを投げた時や、ランメニューの時に痛くなったのを覚えています。
練習を休むことは簡単にできます。
しかし、レギュラー争いが熾烈や試合が近いなどの理由で、練習を休むのは勇気がいります。
私は、なんとか練習を続けながら完治できました。
地面を蹴り出す時に痛みが出ていたので、蹴り出す瞬間に痛みが出ない様に工夫して練習を続けました。
しかし、炎症が強い、または足底腱膜自体に部分的に損傷があるのであれば、思い切って休む事も必要でしょう。
クッション性のある靴を選ぶ、またはインソールを着用する
革靴などはクッション性に乏しく、足底に負担がかかります。
衝撃を吸収してくれるクッション性のあるシューズに変えるのも一つです。
当院ではインソールも扱っております。
当院が扱うインソールは5本指インソールというものです。
運動選手でも一般の方でもお勧めできるのですが、扁平足の方や、ハイアーチの方、スポーツ選手には特に効果的かと思います。
このインソールは、靴の中で足の形を取ることによって一人一人の足の形にフィットしたものを作る事ができます。
当院でも作成ができます。
気になる方はお問い合わせ下さい。
テーピングをする
足底腱膜を保護するテーピングをすると有効的です。
画像の様なテーピングをすると、痛みなく歩く事ができます。
足底腱膜炎の予防法
足底腱膜炎は一度なってしまうと、なかなか治りづらく長引いてしまいます。
足の裏は日常生活において負担(立つ・歩く)を減らす事は難しいからです。
立ち上がる時など痛みを感じる度に強いストレスがかかっており、改善を遅らせてしまいます。
足底腱膜炎になる前に自分でも予防しておきましょう。
足裏をマッサージする
自分の親指で押すのも良いです。
足の裏の内側を親指でぎゅっと押してほぐしていきましょう。
それが難しい人は、青竹踏みやゴルフボールを足の裏に転がしてほぐす方法もあります。
特に朝イチは足の裏が硬くなっているので、ほぐしてから動くのもいいでしょう。
冷えない様にする
家の中でもスリッパを履いたり、足を冷えない様にするのも予防の一つです。
※運動後に強い痛みが出ている場合はアイシングで処置しても構いません。
まとめ
足底腱膜炎はどんな人にでも起こりえる怪我です。
足の裏が痛くなったら、今回ご紹介した対策をしてみてください。
ただし、同様の場所で種子骨炎、踵骨下滑液包炎といわれるケガなどもあります。
足の裏の痛み=足底腱膜炎とはいえないので、早めに専門家の診断を受けましょう。
痛みがなかなか改善せず、お悩みの方は接骨院などで専門家のチェックを受けてくださいね。
この記事を書いた人 : 梅本 龍佑(柔道整復師)
京都市内で6院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、スポーツ等によるケガの治療から予防法、体の使い方の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。
体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。