扁平足は立ち方で治す!原因と改善・予防方法

足の裏の凹み=土踏まずといいますよね。
その土踏まずの凹みがほとんどない「ベタ足」状態の形状を扁平足といいます。

  • 自分の足の形は扁平足ぎみかも?
  • この足の痛みは扁平足のせいじゃないの?
  • 扁平足の見た目も気になるし…

そんな悩みをお持ちではないでしょうか。

この記事で、扁平足の原因を知り、改善・予防に役立てましょう。

扁平足は立ち方が原因

扁平足になってしまう原因の多くは立ち方にあります。

お腹突っ込み姿勢

扁平足の原因となる立ち方は、お腹が突っ込んでつま先、やや内側に体重がかかっている立ち方です。

立ち姿を横から見た時、お腹が1番前に出ている立ち方です。(単に太っているというわけではなく、どんな体系の人にも共通します)

この立ち方では何が起こっているかというと、腹筋が使えていません

簡単にいうと、腹筋は立っている時に体を支える前側の壁なのです。

この壁が使えていないと支えが無くなり、お腹が前に突っ込んだ形になり、体重が前にかかってしまいます。
お腹が前に突っ込むと、同時にお尻の筋肉に力が入りにくくなります。(お腹とお尻の力が抜けているといってもいいです)

お尻の筋肉には太ももを外にねじる働きがあります。
この力が入りにくくなり、太ももは内にねじれていきます。
足は体重が内側に乗り、土踏まずがつぶれて扁平足になります。

  1. お腹が突っ込み、体重がつま先に乗る
  2. 同時にお尻の力が抜け、太ももを外にねじる支えが無くなる
  3. 太ももが内にねじれ、体重が土踏まずに乗る
  4. 土踏まずが潰れて扁平足になる

お腹から下が上記のようになっている時、腰は過度に反り、背中は丸くなり、首が反りアゴが上がる「スウェイバック」という一種の猫背姿勢になっている方がほとんどです。

上半身にもたくさんの問題が生じる、何もいいことがない姿勢です。

扁平足の直し方

扁平足の原因となるバランスの悪い姿勢・立ち方はどうやって改善したらいいのでしょうか。

よく「腹筋を鍛えたらいいの?」と言われることがあります。
鍛えて損はありませんが、立ち方を直す上ではその必要はありません。

「わたし、腹筋ないし無理やん!」

と思われたあなた。

いいえ、あなたにも腹筋はあります!!
うまく使えていないだけなんです!!

立ち方を直す意識をする

腹筋というと上体起こしのように「フン!」と力を入れないといけないようなイメージがありますが、そこまで力む必要はありません
意識一つでバランスの取り方がわかったり、自然に力が入るようになります。

①踵に体重を乗せてみる

お腹突っ込み姿勢の方は、踵に体重を乗せると同時にお尻が後ろに下がり、つま先が少し浮くような感覚になります。

最初は辛いかもしれませんが、立ち方など普段無意識でやっていることを直すには、少々極端な意識が必要なのです。

慣れてきたらそこでうまくバランスが取れて、姿勢・扁平足が直ります。

②少しお腹を凹ませる

お腹を少しだけ凹ませると、前述していた腹筋の壁が使えるようになり、嫌でも体重が後ろに移動します。

これも少し辛いですが、意識する時間を増やしていくことで使えていなかった腹筋が使えるようになります。
やがて、無意識に腹筋の壁が使えるようになります。

③お尻を締める

お尻を締めて、同時に太ももを外にねじることを意識をすると、お尻が後ろに下がりお腹が突っ込まなくなります。

①②③の中で、ご自身が意識しやすいもので意識していただくとよいと思います。
実はやっていることはほとんど同じで、前に偏った重心(お腹の突っ込み)を後ろに戻すことができます。

意識しやすいポイントは人それぞれなので、自分に合うもので直していきましょう。

意識して(↑画像)のような見た目になればよいです!

お腹が出て、つま先、内側に体重が乗っていると(↑画像)のように内側のアーチが潰れて扁平足になってしまいます。

後ろ重心を移すことができれば、内側にアーチができます。
この位置で過ごす時間が増えれば、徐々にアーチが鍛えられて扁平足は改善していきます。

ちなみに画像のモデルは扁平足であり、外反母趾(親指が小指側を向く)もあります。

長年、つま先の内側に重心があるとこういった変形も起こります。

扁平足用のインソールを利用する

扁平足用のインソールも多く販売されており、私たちも治療の一環で使うことがあります。

インソールを入れるだけで扁平足が改善され、バランスが整い、ケガが治ったり調子がよくなる方もおられます。
しかし、インソールだけで良くならない方もおられます。

それは前述した体の使い方、根本的な原因が治っていないからです

しかしその原因をご自身で発見、理解することは難しい場合が多いです。自分に合ってないインソールを選んでしまう方もおられます。

お悩みの方はケガの原因や原理を説明してくれる接骨院など、専門家に相談しましょう。

扁平足が原因で起こりやすいケガ

扁平足は症状ではありません。扁平足でも何の不調もない方もおられます。

ただし、上記の姿勢に当てはまる方は、今後問題が生じやすいので注意が必要です。

最後に扁平足が原因で起こる足のケガを紹介します。

足底腱膜炎

足の裏で踵からつま先の方にかけて張っている強靭な膜「足底腱膜」が過剰に伸びる。
負担が繰り返しかかり炎症が起きてしまう症状。

外反母趾

歩行時に体重が足の前内側にかかってしまう負担を繰り返すことで、親指(母趾)が外側に曲がっていってしまう(外反)変形症状。

巻き爪

母趾の内側で地面を蹴ってしまうので、巻いてくる爪に対してまっすぐ押し返す力が加わることがなく、どんどん爪が肉に巻いてきてしまう症状。

などなど。様々な問題が起こりやすくなってしまいます…。
それぞれについてまた別の記事で詳しくご紹介します。

まとめ

今回は扁平足の原因と対策についてご紹介しました。

扁平足そのものが問題というよりは、それに至る体の使い方、偏平足が原因で生じる様々なケガ・症状が問題です。

ご自身に当てはまるものがあればぜひ改善に挑戦してみてください。

記事を読んだだけではご自身がどんな状態かわからない方がほとんどだと思います。
気になる方は、接骨院などの専門家にご相談くださいね。


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体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。

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