坐骨神経痛(腰・お尻〜足先の痺れ・痛み)の治療法と予防法

座骨神経痛が辛そうな女性

京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループです。

腰・お尻から足先にかけての痺れや痛みでお悩みではありませんか?

それは坐骨神経痛の症状かもしれません。

この記事では坐骨神経痛の症状・原因・治療法・予防法などについて解説します。

また、注意すべき点も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛の症状は、腰・お尻から足先にかけての痺れ・痛み、張りなど様々な症状が現れます。

しかし、坐骨神経痛症状の一つであり、疾患の名称ではありません。

坐骨神経は腰椎から分かれており、お尻の中央を通り、裏太ももから足先まで伸びる神経です。

裏太もも部真ん中辺りで枝分かれして足先まで向かいます。

このため、

・裏太もも
・太もも外側
・ふくらはぎ
・足先

に、痺れや鈍痛が生じることがあります。

坐骨神経の解剖図

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坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛を引き起こす原因として次の4つが上げられます。

①腰椎ヘルニア
②脊柱管狭窄症
③腰椎滑り症
④梨状筋症候群

などです。

中には、

・塞性動脈硬化症
・骨盤内腫瘍
・子宮内膜炎
・急性膵炎
・尿管結石

なども坐骨神経痛を引き起こす原因とされています。

ここでは上記で述べた代表的な「腰椎ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・梨状筋症候群」の3つ深掘りして行きます。

腰椎ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、背骨を構成する骨(椎骨)と骨同士の間にある軟骨が変性して後ろに突出し神経や血管を圧迫する病気です。

加齢などでなりやすいですが20代から40代にかけての比較的若い男性になりやすい病気です。

椎間板ヘルニアは背骨のどの部位でもなる可能性はありますが、特に腰部に発生しやすいです。

腰部は上位腰椎・下位腰椎と分かれており、坐骨神経痛が症状として出るのは下位腰椎のヘルニアです。

また他の症状として腰痛、下肢筋力低下、さらに末期的には膀胱直腸障害を起こすこともあります。

椎間板ヘルニアは手術をしなければ治らない、と考える人も多いと思います。

しかし、重症度にもよりますが椎間板ヘルニアは保存療法が適応されます。

少しでも不安である方は医療機関にご相談下さい。

腰部脊柱管狭窄症

加齢や長年の負荷によって

・全体が変形し椎体に棘の様なものができる
・骨につく靱帯が肥厚する
・背骨が前後にずれて神経や血管を圧迫する

などが起こる病気です。

特に症状として代表的なのが間欠性跛行といい、数メートル歩くと腰や下肢に鈍痛や神経痛が起こり、座って休んだり、前かがみになったりすることでまた歩ける様になったりする症状です。

また便秘になるのも特徴の一つです。

この中の一つに坐骨神経痛の症状が含まれます。

上記の間欠性跛行の症状がもしかしたらあるかも知れないと思われる方は早めにご相談下さい。

梨状筋症候群

坐骨神経が骨盤から出て足先へ向かいますが、その際、骨盤の出口付近、お尻の真ん中辺りで梨状筋という筋肉の間を通ります。

この筋肉の間を通る際に、負担がかかり硬くなってしまったり、周りで炎症を起こすと下肢に鈍痛や神経痛を起こすことがあります。

また症例の一つですが、変形性股関節症をお持ちの患者様で同時に「お尻の真ん中あたりが痛い」「お尻に鈍痛がある」と訴える方も少なくありません。

変形性股関節症のせいで硬くなったお尻の筋肉が坐骨神経を圧迫させ鈍痛になる事もあります。

坐骨神経痛の治療法

当院では坐骨神経が何らかの原因で阻害されていないかを調べるため、

・下肢の腱反射
・筋力テスト
・痛みの誘発テスト
・姿勢や使い方

など様々な方法で痛みとなる原因を探して行きます。

原因究明し、

・手技
・電気療法
・マイクロ波など

様々な方法で痛みの原因となる部分にアプローチをかけて治療して行きます。

また梨状筋症候群の様な症状で、強すぎる急性の神経痛にはアイシングで患部を安静にするのも効果的です。

必要であれば病院紹介も行い、連携をとりながら治療を進めて行きます。

坐骨神経痛の予防法

神経痛の原因にもよりますが、まずは腰への負担を軽減させることが大切です。

以下のような体勢には注意が必要です。

・長時間の姿勢不良により腰への負担は倍になる
・重たい荷物を持ち上げる時は腰を落としてから持ち上げる
・台所や洗面台では軽く膝を曲げ前屈みにならない様にする

先程、急性期の強い痛みや痺れを伴う坐骨神経痛は冷やすと効果的と述べましたが、予防法としては温めて血流を良くし、筋肉の緊張を和らげる事で予防になります。

神経痛や症状が出ておらず今後、坐骨神経痛を起こさない様にするためのストレッチは予防となります。

しかし、神経痛や腰の痛みが出ている時のストレッチは危険です。

場合によっては症状を悪化させてしまう恐れがありますのでご注意下さい。

予防する為には日常生活の姿勢や体の使い方、さらには食事での栄養面まで予防に繋げられます。

姿勢や体の使い方は十人十色でそれぞれの生活様式によって違いがあります。

当院では、一人一人に合った形で治療し、ご指導させて頂きます。

まとめ

坐骨神経痛といっても原因が違うと「やっていい事・いけない事」が大きく違って来ます。

こばやし接骨整骨院グループでは痛みの原因となる所を探してそれに対して適切な方法で治療、生活指導行います。

脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニアなどでお悩みの方は必要であれば病院紹介、また医療機関とも連絡を取り治療して行きます。

自己判断で解決せず必ず医療機関にご相談下さい。

こばやしこばやし接骨整骨院グループでは今後も症状を悪化させず、より良い生活が送れる様に患者様のサポートをしてまいります。

この記事を書いた人 : 梅本 龍佑(柔道整復師)


京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、坐骨神経痛の治療はもちろん、ケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。

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