外反母趾は姿勢が原因?症状の特徴・原因・予防法について

京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループです。

足の親指(母趾)が小指側に向かって傾いていることに気づき、それが日常生活に影響を与えていませんか?

靴を履いた時、歩行時などに痛みや不快感を感じることが増え、自分の足を見るたびに心配や不安が募るかもしれません。

このような症状は、外反母趾の可能性があります。

外反母趾を放置すると、骨の変形が進行してしまいます。

この記事では、外反母趾の症状の特徴・原因・予防法を紹介します。

外反母趾の原因と症状

外反母趾には様々な原因があります。

たとえば、

・足の形や靴の選び方
・歩き方や姿勢

などが影響を与えます。

足を後ろから見た際に次の画像の角度が付いていると、足裏の機能が全く使えず歩いています。

生まれつき扁平足気味な方も要注意です。

前から見た時に足が平らなため、体重分散がうまくできません。

そのため、親指に負荷がかかり、外反母趾になりやすくなります。


ハイヒールなど、幅が狭くつま先が細めの靴をよく履く方も注意が必要です。

幅が狭い靴は、親指(母趾)のつけ根から先が圧迫されて変形します。

ヒールの高い靴は、親指(母趾)のつけ根にかかる力が増え、さらに形を悪くします。

親指(母趾)の神経が損傷し、しびれが出ることもあり、靴を履いていない時にも痛みを感じることがあります。

これらを改善していくため、原因を探していきます。

外反母趾の特徴

外反母趾は、親指(母趾)が小指側に20°以上傾いたものを指します。

しかし、20°未満でも、それが原因で身体に不調を引き起こしてしまいます。

・スウェイバック姿勢
・足裏の痛み
・タコ・魚の目

なども、外反母趾に関連して現れることがあります。

当院の患者様でも、重心が前で腰が突っ込んでいるスウェイバック姿勢の方がとくに多いと感じます。

次に、当院グループでの実例を2点紹介いたします。

外反母趾の実例1-「ヒールを履く女性」

太もも前が凄く発達し、足裏の痛みとタコ・魚の目が出来ている方は要注意です。

次の画像は当院の患者様(女性)の歩行の一部を切り取ったものです。

歩くたびに親指が小指側に向く歩き方をしています。

既往歴は特になし。

生活の中でよく歩く習慣はなく、とくに運動もされておりません。

過去、仕事中に一日中ハイヒールを履いていた事があるとのことで、要因の一つだと考えます。

当院にてテーピング処置をしたことで、ずいぶんと歩きやすくなった、とのご感想でした。

本来の正しい足の着き方になり、地面の反発をしっかりと受け止められるようになったためです。

当院では、姿勢の改善をアドバイスさせていただきます。

ただし、悪い姿勢になる癖を普段から意識して取り除かないといけません。

癖はすぐに直せるものではないですが、手技・ストレッチを施し、良い姿勢を保つことを意識していけば、身体も楽になります。

外反母趾の実例2-「スポーツの選手」

スポーツ選手ではランジを確認する事もあります。

外反母趾に繋がる、良くない姿勢として

・膝が内に入る
・つま先が外に向く(knee in to out)
・前重心気味

などがあげられます。

また、扁平足の選手が多くいますが、理由は主に2つ考えられます。

①元々アーチが低い
②足裏の筋力が強い

アーチが低く扁平足にならないよう、身体の使い方に注意が必要です。

身体の使い方で扁平足になっている場合は、そこを改善していけば、扁平足によるデメリットをカバーできます。

この曲がり具合だと膝の損傷の可能性が高くなります。

心配される怪我は、

・前十字靱帯
・後十字靭帯
・半月板
・その他膝周りの怪我

などです。

これらが起こらないように身体の使い方の改善、トレーニングを行います。

この2つのケースのように患者様ごとに、原因を見つけていき処置を施していきます。

外反母趾の処置・治療

当院グループでは、外反母趾の治療の手始めとして、テーピングによる処置で親指の形を整えます。

本来の足の着き方に戻し、痛みの改善やスポーツパフォーマンスの向上を図ります。

親指の力が弱い方には特に効果的で、外反母趾を進行させないようにします。

とくにコンタクトスポーツ等では、足元の力が入っていないとバランスを崩します。

意識的に足元に力を入れていると、外反母趾は進行しやすくなります。

無意識に正しいポジションが取れるようにテーピングを施行します。

併せて、以下の治療を行っていきます。

  1. 靴指導
  2. 運動療法
  3. 装具療法

1.靴指導

外反母趾による痛みの軽減、および変形の進行を抑えるため靴の指導をさせていただきます。

推奨される特徴は以下の通りです。

・親指(母趾)のつけ根がフィットしている
・指先がゆったりとした形
・低いヒール
・柔らかい素材

さらに、足裏のアーチを補強するような形のインソール(中敷き)を推奨するケースもあります。

2.運動療法

ゴム紐を両足の母趾にかけて離す方向に力を入れるHohmann体操が有効です。

軽度から中等度の外反母趾に対して痛みを軽減します。

また、足の指でグー・パーを作って指を開く母趾外転筋運動も、軽度から中等度の外反母趾に対して若干の変形矯正効果が期待できます。

3.装具療法

使用する装具は主に3つです。

・痛いところを除圧するパッド
・歩行時や夜間に使用する矯正用装具
・アーチを補強するインソール

いずれも痛みを軽減する効果はありますが、使用を中止すると痛みが再燃してしまいます。

①~③で対処できないケースについては、整形外科に紹介させていただき、薬物療法・手術療法などで対処していくことになります。

外反母趾のセルフケアと予防法

外反母趾を予防するには、足裏をしっかり使える筋力トレーニングが重要です。

最近は厚めのソールの靴を履いている方が多くみられます。

理由は、足裏の筋力低下が考えられます。

足裏の筋力を使わなくても楽で心地よく、疲れにくいためでしょう。

ただし、足裏の機能を使わずにインソールに任せていると、身体が「筋肉は必要ないと」判断して徐々に衰えていき、外反母趾を助長します。

たとえば、力士は相当の体重を増やしながらトレーニングをしています。

発達した筋肉により、関節等の負荷はかかりにくいですが、素足での生活が多いので足裏の機能が鍛わっています。

そこで足裏の簡単なトレーニングを紹介します!

タオルギャザー


ただタオルを足先で握っていくだけです!
一日座りながら、スマホを見ながら、勉強しながらでも出来ます!

足裏のマッサージ

ゴルフボールやテニスボールをコロコロ踏む
これをする事により柔軟性はもちろんの事、足裏の機能を活性化するためにも使えます。

まとめ

筆者自身、これまで多くの外反母趾の方を診てきましたが、原因は患者様ごとにそれぞれ様々です。

当院グループでは、患者様一人ひとりに向き合い、原因を追求し改善するお手伝いをさせていただきます。

暖かくなる時期は、サンダル履きも増えますので外反母趾の症状が出やすくなります。

少しでも気になるところ、当てはまるところがあれば当院グループにご相談ください。

この記事を書いた人 : 後藤 響(柔道整復師)


京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、外反母趾の治療はもちろん、ケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。

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