五十肩(肩関節周囲炎)の症状と治療法、セルフチェック方法

こばやし接骨整骨院グループ(京都市)です。

最近、肩が急に上がらなくなったり、痛みが増して困っていませんか?

それはもしかすると五十肩の症状かもしれません。

この記事では、五十肩の症状や原因、治療法、そして実際の治療体験について詳しくご紹介します。

五十肩のセルフチェック方法も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

五十肩とは

五十肩は肩関節周囲炎といい、肩関節周りの組織に炎症が起こることによって生じる痛みや動きの制限を指します。

肩関節は複数の関節で構成されており、非常に広い可動域を持っています。

しかし、その反面、不安定であり、スポーツや日常生活で酷使されることが多く、痛みや炎症が発生しやすい部分です。

五十肩の症状

五十肩の初期症状としては、

・肩を動かすと痛みがある
・腕が上がらない
・シャツの袖に腕を通すのがつらい

といったものがあります。

初期段階では、肩を動かしたときのみ痛みを感じることが多いですが、症状が進行すると、安静にしていても痛むようになり、肩の可動域が狭くなっていきます。

五十肩の場合、片方の肩だけに痛みがあるのが特徴です。

片方の肩が発症したあとに、もう片方が痛くなるケースはありますが、両方の肩が同時に痛くなることはあまりありません。

特にツラいのが夜間痛と呼ばれる、寝ている間に痛みが増す症状が五十肩の特徴です。

仰向けで肩が後方に落ちる姿勢になると、痛みが増し、睡眠が妨げられることがあります。

五十肩の3つの段階

炎症期(2〜12週間)

痛みが最も強く、肩の前方や深部に疼くような痛みを感じます。

日中だけでなく、夜間も痛みが続き、睡眠が取れなくなることがあります。

肩を動かしていないときにも痛みが出ます。

衣服の着脱など日常生活が困難で、肩が痛くて動かせないのが炎症期の特徴です。

拘縮期(3〜6か月)

炎症期から約6か月間までは拘縮期といいます。

肩の動きが固まり、可動域が減少します。

日常生活で腕を上げる、手を捻る、物を取るなどの動作が困難になり、洗髪や女性の場合はブラジャーの着脱も不便になります。

痛みは炎症期に比べると軽ですが、就寝時の寝返りによる痛みで目が覚めてしまうことがあります。

温めたり、お風呂に入ったりすると症状が軽くなる事が多くみられます。

解氷期(6か月〜1年)

拘縮が徐々に緩和され、肩の動きが改善していきます。

夜間痛も徐々に軽減され、通常の生活に戻ることができます。

自然治癒をしていく場合、この3つの段階を経て回復するまでには、通常約1年前後かかるといわれています。

しかし、半数の患者は、痛みや可動範囲が制限される事が長く続く事もあります。

これらの症状はほっておいても治りません。

何十年先に残さないためにも、続けての治療が大事になってきます。

五十肩の原因

五十肩の原因としては、老化や日常生活での酷使による肩周りの組織の損傷、姿勢の悪さなどが挙げられます。

特に姿勢が悪いと、肩の関節が自然な位置で動かなくなり、炎症が起こりやすくなります。

姿勢をチェックし、改善することが五十肩の予防につながります。

悪い姿勢

正しい姿勢

五十肩のセルフチェック方法

以下の方法で五十肩のセルフチェックを行うことができます:

横から腕を上げる

座った状態で両手を横から上げていきます。

腕が上がりにくい、または痛みを感じる場合は五十肩の可能性があります。

前から腕を上げる

前から腕を上げた際、途中で痛みがある場合も五十肩の可能性があります。

肩甲骨を掴む

両手で肩甲骨を掴み、腕を上げてみます。

90度以上上がらない、または120度辺りで痛みがある場合は、五十肩予備軍の可能性があります。

五十肩の治療法

こばやし接骨整骨院では、患者さまそれぞれの症状に合わせた治療を行っています。

以下の方法を用いて五十肩の治療を進めます

筋肉と関節の治療

肩周りの筋肉を刺激し、動きやすくすることで症状を緩和します。

マイクロ波治療

マイクロ波を患部に当てて深部から温め、痛みを和らげます。

姿勢の改善

姿勢をチェックし、改善することで肩の負担を軽減します。

五十肩の実例

50代女性の場合

元々右肩に痛みがあり、数ヶ月後に五十肩の症状を訴えて来院されました。

関節の動きが悪く、2ヶ月目には痛みが大幅に改善しました。

6ヶ月目には痛みが完全になくなり、可動域も正常に戻りました。

12ヶ月目には、可動域も問題なく動き、日常の生活では問題ないくらいに改善しました。

70代男性の場合

肩の痛みが半年前から続き、起床時に激痛がありました。

痛みのため、横から腕を上げることができず、左肩に腫れと熱感が見られました。

エコー検査でカルシウムの沈着が確認され、整形外科で注射を受けた後、当院での治療により肩周りの拘縮が改善しました。

まとめ

五十肩は、早期に適切な治療を行うことで症状の改善が期待できます。

肩に痛みを感じたら、早めに専門家に相談しましょう。

こばやし接骨整骨院グループでは、患者さま一人ひとりに合った治療を提供していますので、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人 : 後藤 響(柔道整復師)


京都市内で6院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、五十肩(肩関節周囲炎)の治療はもちろん、ケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。

関連記事

  1. ぎっくり腰?お尻・腰が痛い!! 仙腸関節の痛みかも

  2. 腰を曲げると痛いときの原因|予防と対処方法

  3. 咳・くしゃみをすると胸の片側が痛い!肋骨骨折かも⁈

  4. 引っ張るのは絶対ダメ!突き指をしたときの対処法

  5. 運動時にアキレス腱が痛い!アキレス腱炎の症状と治療・予防

  6. 朝起きた時に首が痛いー原因と解消方法