打撲を放置すると患部が骨化する!?骨化性筋炎の原因・症状・処置

スポーツ中などに起きた打撲をそのまま放置していませんか?

正しい処置をしないと、打撲で生じた腫れの中に骨ができてしまう骨化性筋炎」になるかもしれません。

この記事では骨化性筋炎の原因・症状・処置等をについて紹介します。

骨化性筋炎の原因

「筋肉・靭帯・腱」 などの組織が骨化して硬くなってしまい、動きが悪くなったり、痛みを引き起こしてしまう事を異所性骨化といいます。

中でも、打撲・肉離れなどの後に起こる筋肉内の異所性骨化、炎症を外傷性骨化性筋炎(以下、骨化性筋炎)といいます。

骨化性筋炎は、ラグビー・アメフト・柔道・空手・ラクロスなどのコンタクトスポーツで多くみられます。
その中でも大腿四頭筋という、太ももの前の筋肉を打撲した際に多く発生します。

太ももの前面に打撲を受け、そこに痛めた筋肉を治そうとする為に血が集まって血腫を作ります。
これは怪我が治っていく為には必要不可欠なものです。この血腫・血液にはカルシウムが含まれています。

受傷後、適切な治療をせずそのまま練習を始めたり、まだ筋肉が充分に回復していない状態でマッサージやストレッチなどを強く行うと、血腫内にカルシウムが沈着します。
そのカルシウムが組織内で骨化してしまい、そのまま組織内に残ってしまう事を骨化性筋炎と言います。

骨化性筋炎の症状

打撲の主な症状としては下記のとおりです。

  • 患部の腫脹
  • 圧痛
  • 膝関節の屈曲制限

これらの症状が引かないまま、練習に参加したり、強いマッサージやストレッチなどを行うことにより骨化性筋炎を引き起こします。

骨化性筋炎になると、その打撲部分に硬結というシコリのようなものを触知します。
そのシコリには押すと痛む圧痛があり、時には熱感を持ちます。

さらに筋肉の間に骨化した組織が挟み込まれるので、動きの邪魔をしてしまい著明な可動域制限や動きの中で痛みがでます。
また、エコー画像検査で確認すると大腿骨とは別に血腫が硬化し、骨のように硬くなっている状態が見られます。

骨化性筋炎の対処

RICE処置

大腿四頭筋打撲を受けた際には、まず「RICE処置」を施します。

  1. R(Rest)=安静
  2. I(Icing)=冷却
  3. C(Compression)=圧迫
  4. E(Elevation)=挙上
①Rest(安静)

ケガをした箇所を無理に伸ばしたり、引っ張ったりしても良くなりません。
むしろケガが悪化する可能性もあります。
ケガをした場合はまずその箇所の安静を図ります。

②Icing(冷却)

ケガをしてしまい、痛みや腫れが生じている場合はその箇所に炎症が生じています。
その時期を炎症期と呼び24〜48時間(1〜2日)と言われています。
その間は、ケガをした場所をしっかりと氷嚢などで冷やしてあげる(アイシング)ことが重要になります。

↓アイシングについての記事です。参考にしてください。

③Compression(圧迫)

打撲や捻挫では、ケガした箇所に組織を治そうとするための出血が起こります。
腫れがキツくなりすぎると治癒に時間がかかってしまいます。
そのため、患部にテーピングや包帯で圧迫を施し、出血や腫れを抑えます。

④Elevation(挙上)

損傷した箇所を、自分の心臓より上に挙げてあげる事で、血液の循環を心臓へと流します。
内出血を抑え損傷した箇所の腫れを抑える効果があります。

その後当院では、超音波治療を行いながら患部の状態を確認し、組織の回復を早める為の血液循環を促すジェルマッサージなどを行なっていきます。

骨化性筋炎を疑う場合は、まず組織の硬結を確認します。

骨化性筋炎となってしまった場合は、打撲を受けた箇所に痛みを帯びた硬結を触知します。
その箇所をエコー画像検査で確認します。

エコー画像検査

エコー画像では、患部は下記のように映ります。

  • 骨など硬いものほど白く映る
  • 筋肉・靭帯などの骨より柔らかい物は骨よりも黒く映る
  • 血液や血腫などの液体は黒く映る

骨化性筋炎の場合は、大腿骨と言われる太ももの骨の上に骨化した組織が白く映り、本来そこにない組織が現れます。

以下、太もも前の打撲のエコー画像です。

画像の左側が患側です。
右側は鮮明に写っているのに対し、ぐしゃっと不鮮明に写っています。
筋肉の組織がつぶされ内出血が広がっている様子です。

で囲んでいる部分が血腫です。

↓実際の骨化性筋炎を疑う患者様のエコー検査の様子です。

上記のような画像を確認した場合は、一度整形外科ドクターに紹介状を送り、レントゲンで確認してもらいます。

その後、薬を内服し安静にしながら、骨化した組織が消えていくのを待ちます。
それでも良くならなければ外科的手術で取り除く場合もあります。

まとめ

骨化性筋炎は治る怪我です。

ただし、怪我をしてからの適切な処置を行わなければ、後遺症となり可動域制限やその筋肉を使った際に痛みが生じたりしてしまいます。

打撲や肉離れなど怪我をした際は、迷わずに接骨院や整形外科などで適切な治療を受けましょう。


京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、打撲・肉離れの治療はもちろん、体のケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。

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