日常生活のふとした瞬間に、足の中指や薬指に痛みや痺れが走った事はありませんか?
指先が狭い靴やハイヒールをよく履く方は、とくに要注意です!
それは、モートン病かもしれません。
この記事では、モートン病について紹介します。
モートン病という聞き慣れない症状について理解し、予防に繋げていきましょう。
モートン病とは
足の指の付け根の関節「中足指節関節」には、横の指との間を繋ぐ靭帯「深横中足靭帯」があります。
そのすぐ下を「足底神経」という、足の指の動きや感覚を担う神経が通ります。
「足底神経」が深横中足靭帯に圧迫され、圧迫された箇所よりも先の方で痺れや痛みが出てしまうことをモートン病と言います。
足の甲側から見た深横中足靭帯(青色の部分)
足の裏から見た足底の神経(青色の部分)
モートン病の原因
神経が圧迫されて痺れや痛みがでるモートン病。
そこで、何が神経を圧迫させる原因になっているのかが重要です。
とくに、多い原因は
- 長時間のつま先立ち
- ハイヒールやつま先が細くなっている靴を一日中履いる
- ランニングを頑張りすぎる
など、足先に負担がかかっているケースです。
特に20代から50代の女性に多く見られます。
そのほかの原因としては
日常的につま先の方に体重をかける癖がある(ハンマートゥ)
のある方がなりやすい印象です。
ハンマートゥとは、足の指の第2関節が常に曲がっている、指が常に地面を握っているような状態の方です。
つま先荷重の方に多いです。
モートン病の症状・検査
1番多いのは中指と薬指(第3.4足趾間)2本の指の内側に痛みや痺れ、ビリビリするような症状が出てきます。
症状がでやすいのは中指と薬指間ですが、人差し指と中指の間や薬指と小指の間に出現する事もあります。
モートン病かどうかを調べるには
以下の内容だと、モートン病の疑いがあります。
- 「中足骨」と呼ばれる足の指の骨を小指と親指側からグッと圧迫する。疼痛やビリビリするような神経痛を感じる(モルダーサイン)
- 神経が圧迫されている部分を見つけ、その部位をトントンと叩く。その先に痛みや痺れがでる(チネルサイン)
- 足の指を上にあげたり、つま先立ちをして痛みが増大する
その他、圧迫部位の近くには「仮性神経腫」と言われる痛みのある塊が形成される事もあります。
モートン病の治療・予防
モートン病の治療は、予防策をとりながら回復を図ります。
靴をかえる
靴が原因である可能性が高い場合は靴をかえます。
ハイヒール・指先の幅の狭い靴を履くのをやめましょう。
深横中足靭帯が足底神経を圧迫せず済むのでモートン病の予防になります。
つま先立ちの姿勢を取らない
これも同様の理由で、優先すべき事は神経を圧迫させないようにする事が重要なのでそこから取り組みましょう。
また、つま先重心で立つ癖がある場合は、立ち方も見直していく必要があります。
重心を後ろに(踵側に)移す方法としては下記をご参考ください。
ただし、「靴をかえる/つま先立ち姿勢をしない」を行っても、すぐに症状が改善する訳ではありません。
それでも治らない、痛みが引いてこない場合は、圧迫され痛んだ神経を取り除く手術が必要になる事もあります。
まとめ
今回はモートン病について紹介しました。
足の先のほうに痺れ・痛みがあり、本記事の内容に当てはまる場合、紹介した予防策から試してみてください。
ただし、足先の痺れは原因が腰にある場合などもあります。
その症状が何なのか、原因は何なのかを知るには、接骨院など専門家の診断を早めに受けることをおすすめします。
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