ランニングは基礎体力UPから健康増進といった幅広い効果があり、身近でお手軽な運動ですよね。
でも、頑張りすぎて足に痛みを感じたら要注意です。
足の甲の腱鞘炎かもしれません。
足の甲の腱鞘炎はスポーツ選手、特に陸上競技や市民ランナーの方に多い怪我なんです。
足の指は常に使うところなので、負担が取れにくいところです。
1度足の甲の腱鞘炎になると、治るのに時間がかかってしまうこともあります。
この記事で足の甲の腱鞘炎について理解していただき、予防に繋げていきましょう。
足の甲の腱鞘炎が起こる理由
腱は腱鞘というトンネルの中を通っています。
ランニングなどで繰り返し腱鞘の中を腱が動くことで、擦れて腫れてしまいます。
これが、足の甲の腱鞘炎が起こる原因です。
足の甲の腱鞘炎になったときの対処法
足の甲の腱鞘炎になったら安静にするのが1番です。
手や足の指は常に動かすところです。
競技やジョギングなどをやめても、日常生活で歩くだけで腱・腱鞘に負担をかけてしまいます。
しっかり動きを止めることで治りを早くします。
足の指が動かないように、テーピング固定を行い、負担を軽減します。
通常、1〜2週しっかり安静にすれば症状が軽くなります。
しかし、痛みが引いていても運動を再開すると徐々に再発してくることがあります。
再発しやすいところも足の甲の腱鞘炎の特徴です。
復帰後は徐々に練習を再開しましょう。
程度が強い腱鞘炎だと、腫れや熱感・皮膚が赤くなる発赤がでることもあります。
この場合(炎症が強い)はアイシングを行うことも重要です。
足の甲の腱鞘炎の予防
足の甲の腱鞘炎になり、炎症が強い時期はアイシングが有効なのですが、炎症が強くない時期は暖かくした方がよいです。
特に手足など体の末端は冷えやすく、冷えると腱の動きが悪くなり、負担が増えてしまいます。
冷やすのは炎症(腫れや熱)が強い時だけ、それ以外はできるだけ冷えないようにしましょう。
腱鞘炎全般は冬に多いのですが、冷えが理由の1つと言えます。
また、長期休み明けの練習・練習量が増えるなど、運動をする環境が変わったときは要注意です。
足が慣れていないので、足の甲の腱鞘炎になりやすいです。
痛みが出たら、まず練習後にアイシングで対処しましょう。
何日も痛みが続くなら接骨院等で状態を確認したほうがよいでしょう。
足の甲の痛み=疲労骨折も疑う
腱鞘炎の他に足の甲の痛みで注意すべきは疲労骨折です。
陸上長距離選手などに多い足の甲の骨・中足骨の疲労骨折などです。
強い痛みを感じることもありますが、
「なんとなく足の甲が痛い」
「ずっと足の甲が痛いが我慢して走れる」
といった程度の場合もあります。
特に腱鞘炎のことを知っていると、「腱鞘炎だから大きな心配はないと」油断してしまいがちです。
疲労骨折は走ること、原因となった運動をやめないと治りません。
初期の疲労骨折はレントゲンで確認することは難しく、MRIやCT等を使う必要があります。
そのほか、エコー検査でも早期の発見が可能です。
当院グループではエコー検査を行っており、疑わしい症状であれば提携している整形外科に紹介しています。
まとめ
足の甲の腱鞘炎は運動選手の中でよく見かけるケガです。
ケガによってはテーピングなどで補助しながら復帰できます。
ただし、足の甲の腱鞘炎は原則「安静」です。
すぐ治療に行けなくてもご自身でアイシングしたり、できるだけ運動を休みましょう。
上記の通り、疲労骨折の可能性もあります。
不安なときは、接骨院・病院で診断を受けましょう。
京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、スポーツ等によるケガの治療から予防法、体の使い方の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。
体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。