骨折を早く治すには?治癒を加速させるポイントを徹底解説

こんにちは、こばやし接骨整骨院グループ(京都市)です。

骨が折れてしまい「お医者さんが言った通り大人しくしていないと…」とネガティブになってるそこのあなた!

「骨折したらギプスで固定して、あとはひたすら安静にして待つしかない…」と思っていませんか?

ただ治るのを待っているだけでは勿体無い!

実は、少しでも回復を早めるために、出来ることはたくさんあります。

骨折中にできること、固定除去後にすべきこと、そして栄養管理などをしっかり行うことで、骨の回復をサポートすることが可能です。

この記事では、その具体的な方法と、当院で提供できる治療法について詳しく解説していきます。

骨折を早く治すために知っておきたい基本

骨折の治療法には大きく分けて「保存療法」と「手術療法」があります。

手術で骨をプレートやボルトなどを使ってしっかり固定すると、隙間が減り、骨の癒合は早まる傾向にあります。

しかし、骨折した部位や外見上の問題、手術に対するリスクや費用など、さまざまな理由で

「できれば手術を避けたい」
「保存療法を選びたい」

という方も多いのではないでしょうか。

保存療法を選んだ場合でも、ただギプスで固定して待っているだけではなく、ご自身で工夫できるポイントはいくつもあります。

痛みの管理や栄養摂取、日常生活の工夫などを正しく実践することで、少しでも骨折を早く治すことにつなげましょう。

骨折中にできること

①骨折した箇所の安静

最も基本となるのは、骨折した部位を安静に保つことです。

固定具を取り外せるタイプの場合でも、日常生活の中で知らないうちに動かしてしまうと、骨がつながりかけている状態を再び邪魔してしまいます。

痛みの増強にもつながるため、医師や接骨院の指示があるまでは、固定具をしっかり装着して安静を心がけましょう。

②超音波治療(LIPUS)

骨折を早く治すうえで、近年注目されているのが超音波骨折治療器(LIPUS)です。

超音波を骨折部位に当てることで細胞が活性化し、骨癒合を促進するとされています。

1日1回20分程度の照射を連日行うことで、約40%ほど治癒期間が短縮されたという報告もあるほどです。

固定中でもギプスに穴を開けて、超音波を当てる事もできます。

もちろん、当院グループでも超音波治療(LIPUS)を利用できます。

③睡眠時間をしっかり確保する

人間の体は、就寝中にダメージを受けた組織の修復を行います。

骨折も例外ではありません。

痛みでなかなか寝付けないときは、アイシングや湿布、必要に応じてロキソニンなどの痛み止めを活用し、できるだけ快適な状態で寝られるよう工夫しましょう。

痛みや不安で睡眠不足になると、回復力を十分に発揮できません。

質の良い睡眠は骨折を早く治すためにも重要です。

④アイシングや高挙位で炎症を軽減

骨折から3日後ぐらいに炎症のピークを迎えます。

収まるまで一週間ほどかかります。

この期間を炎症期といい、とくに痛みが強くなる時期です。

痛みを和らげるためにアイシングを行ったり、就寝時には骨折部位を心臓より高い位置に置いたりすると、炎症やむくみを軽減できます。

寝る時は枕やクッションを使い、骨折している部位を心臓よりも高い位置になるようにしてみましょう。

むくみが続くと血流が悪くなり、修復に必要な栄養や酸素が届きにくくなるので、なるべくこまめに実践してみてください。
(画像1挿入:心臓より高い位置に患部を置く様子)

④固定されていない箇所を積極的に動かす

「安静」という言葉にとらわれすぎて、まったく体を動かさないのはかえってNGです。

固定された部分は動かせませんが、周囲の指や腕、反対側の脚など、動かせるところは軽い動きを続けましょう。

例えば、手首の骨折なら固定具から出ている指は動かせますよね。

気がついたらグーパーグーパーするなどして、常に動かすようしましょう。

筋肉を動かすことで血流が良くなり、間接的に骨の修復にもプラスになります。

また、固定が外れたときに筋力が極端に落ちていると、リハビリが大変になるので、できる範囲で運動することも骨折を早く治す大切なポイントです。

固定(ギプス・装具)除去後にできること

①リハビリの重要性

固定が外れた後、すぐに「完全に治った!」と安心するのは危険です。

固定期間が長いほど、筋肉や関節は固くなり、思うように動かせなくなっている場合があります。

徐々に可動域を広げ、筋力を取り戻すリハビリが不可欠です。

つい「早く元に戻したい」と力んでしまう方もいますが、無理をすると再度ダメージを受ける恐れがあります。

リハビリテーションや接骨院の先生など、専門家の指示に従い、焦らずに少しずつ、でも着実に動きを取り戻していきましょう。

②継続した超音波治療

骨折が完全に癒合するまでは時間がかかります。

ギプスや装具が外れたあとも、超音波治療(LIPUS)などを使って回復力をサポートしていくのは非常に効果的です。

痛みや腫れの様子を見ながら、継続して行うことが理想的です。

骨折回復を助ける栄養素

「骨折を早く治す」ためには、ダメージを受けた骨をしっかり修復する材料が必要です。

車や建物の修理をする際には、工具や部品が必要ですよね。

骨にとっての修理部品は「栄養素」です。

特に以下の3つは重要なので、ぜひ意識して摂取してみましょう。

カルシウム

骨の主成分であり、体内のカルシウムの約99%が骨や歯に存在します。

骨折の修復を促すためにも、カルシウムをしっかり摂りましょう。

代表的な食品は牛乳やヨーグルトなどの乳製品ですが、小魚や大豆製品にも豊富です。

ビタミンD

せっかくカルシウムを摂取しても、吸収できなければ意味がありません。

ビタミンDは摂取したカルシウムを血液に取り込み、骨まで運ぶサポートをしてくれます。

魚類(特に鮭やサンマなどの脂の乗った魚)やキノコ類を積極的に摂りましょう。

また、日光を浴びることで体内でビタミンDを生成しやすくなるため、適度な日光浴も効果的です。

ビタミンK

血液中のカルシウムを骨に沈着させる働きを持つのがビタミンKです。

緑茶やわかめ、納豆、ブロッコリーなどに多く含まれており、骨粗鬆症の治療薬にも使われるほど骨に重要な栄養素です。

バランスよく毎日の食事に取り入れましょう。


日常生活で3つの栄養素をすべて十分に摂取するのは難しい場合があります。

そのようなときはサプリメントで補うのも一つの方法です。

まとめ

このように、骨折してから治るまでに自分で出来ることは沢山あります!

もちろん治る期間や固定期間などは骨折の種類によって変わりますが、今回紹介した事を実践していただければ、何もせずに安静にしているよりも早く治ること間違いなしです!

1日でも早く元の生活に戻れるよう、この記事でご紹介した内容を意識してみてください!

この記事を書いた人 : 宮前 太一(柔道整復師)


京都市内で7院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、骨折の治療はもちろん、ケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。

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