打撲とは?早期治療が重症化を防ぐ!応急処置・治療法もご紹介

膝の打撲イメージ

こばやし接骨整骨院グループ(京都市)です。

何かにぶつけたとき、痛みや腫れ、内出血などの症状で悩んだことはありませんか?

「ただの打撲だから大丈夫」

と放置しがちですが、早期処置を行わない長く症状が続いたり重症化したりするケースもあります。

この記事では、「打撲」とは何か、応急処置や治療法について詳しく紹介します。

打撲とは

打撲とは、転倒や何かにぶつけた際に、皮膚の下にある組織の

・皮下脂肪
・筋肉
・血管
・骨

が損傷している状態のことです。

日常生活でもよく起こり、転倒したり机の角にぶつけたり、ベッドから落ちたりと、高齢者から子供まで発生しやすいケガです。

スポーツではサッカーやラグビー、バスケットボールなどのコンタクトスポーツでの衝突が原因で発生する事が多いです。

打撲の症状

打撲の主な症状には以下が挙げられます。

・熱を持っている
・押すと痛い
・内出血
・腫れ
・ストレッチをすると痛い
・筋肉が硬くなる

腕の打撲のイラスト

打撲はぶつけた直後は痛みを感じない事もあり、そのままスポーツを続行できる場合もあります。

しかし、練習や試合が終わってから痛みが出てくるケースもあります。

痛みがとても強かったり、外見が明らかに左右で違ったり、内出血の範囲が大きい場合は骨折の可能性もあるので、早めに専門家の診断を受けましょう。

打撲の応急処置

打撲の応急処置として、RISE処置が推奨されます。

・REST(レスト)=安静
・ICE(アイス)=冷却
・COMPRESSION(コンプレッション)=圧迫
・ELEVATION(エレベーション)=挙上

これらの処置は打撲の症状緩和や治癒のスピードを上げ、復帰までの時間を短縮します。

RICE処置については、以下記事を参考にしてください↓

打撲の治療

当院ではまず、打撲の重症度を判別し治療に移ります。

受傷直後で熱感があればアイシングも行います。

アイシングについては、以下記事を参考にしてください↓

損傷度合いを検査し、最後にエコーを用いて答え合わせまで行います。

その後は手技による損傷部位以外の治療で怪我した場所への負担を減らしながら、超音波治療器で痛めた筋肉やその他皮下組織など修復を早めて行きます。

超音波治療器

また、ハイボルテージ治療器を用いて痛みを緩和し、筋肉の動きを良くしていきます。

ハイボルテージ治療器

活動時には包帯やテーピングを用いて圧迫、または動きを制限することにより運動時の痛みを緩和します

太もものテーピング処置

症状にもよりますが、大体1〜2週間ほどで痛みは治まっていきます。

1ヶ月経っても痛みが残っている場合は速やかに医療機関へ相談しましょう。

打撲が重症化するケース

打撲は軽度であれば数日で痛みが引く場合が多いですが、放置すると重症化するケースもあります。

例えば、打撲が「骨化性筋炎」に発展することがあります。

これは、損傷した筋肉が骨のように硬化する状態で、痛みや動きに制約が生じます。

骨化性筋炎については、以下記事を参考にしてください↓

もう一つの重症化のケースとして、「コンパートメント症候群」があります。

これは打撲による筋肉の損傷で、組織内部の圧力が高まり、血流や神経伝達が妨げられる状態です。

放置すると永久的な障害を引き起こす可能性があります。

まとめ

打撲は軽く考えられがちですが、適切なケアをすることで、スポーツや日常生活への影響を最小限にできます。

これまで筆者の治療経験としては、スポーツで打撲された患者様も、圧迫のテーピングなどを処方すれば多くの方が

「打撲を気にせずプレー出来ました!」

とおっしゃいます。

私も打撲はたくさん経験して来ましたが、処置をするのとしないのではその後のプレーにも大きく違いが出て来ます。

「運動をしても大丈夫なのか?」「安静にした方が良いのか?」の判断は、自分では中々難しいと思います。

そんな時は、私たち柔道整復師など治療の専門家にご相談ください。

すぐに治療をするのと、放置するのでは治るスピードが格段に違います。

「打撲だから大丈夫」と油断せず、早期に診断を受けましょう!

この記事を書いた人 : 宮前 太一(柔道整復師)


京都市内で6院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、打撲の治療はもちろん、ケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。

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