ランニングフォームの改善指導「ランニング・コンサルティング」を開催しました

RUNtoRUN主催「希望が丘サンタのハーフクロカン&リレー(滋賀県)」にてランニング・コンサルティングを開催しました。

コンサル希望のランナーの皆さまに、ランニングマシンを走ってもらいランニングフォームをチェック。
ランニング中の上半身・下半身の重心位置のズレについて評価・修正を行わせていただきました。

マラソン大会エントリー約90名中、30名様ほどのランナーの皆さまのランニングフォームについてコンサルティングさせていただき、より良い走り方をアドバイス。皆さまからご好評いただくことができました。

今回は、ランニングフォームの改善指導「ランニング・コンサルティング」で私たちが行ったこと、気づきなどをレポートいたします。

検査の流れ|ランニングフォームの改善指導

当日行った「ランニング・コンサルティング」の流れは以下のとおりです。

①問診票の記入

ランナーの皆さまには、まず最初に問診票に記入していただきました。
内容はケガの既往歴・運動歴・ランニング中に最初に疲れてくる部位など。

②立位の評価

立位での重心の問題があるか、足首周囲の状態(アライメントなど)に問題があるかをチェックしました。

③ランニングフォームのチェック

ランニングフォームについて、横から見た上半身・下半身の重心位置のズレについてチェックしました。
正面から見た、骨盤・膝・足部のブレなどの問題もチェック。

足にケガ・痛みを抱えた方も数名おられ、必要な方には競技前にサポートのテーピングを施しました。
競技後も数名、不調を訴える方がおられたので、ケガの状態のチェック、どういった経過になるかなどお伝えしました。

チェックの結果|下半身より上半身が先行ぎみ

ほとんどの方は少なからず、下半身より上半身が先行しているという問題が見受けられ、指導させていただきました。

上半身を後ろにさげていただきたいので、

「上半身を反らしてください」
「後ろにもたれてください」
「のけぞってください」

などやや極端な言葉で指導いたしました。

ランナーの皆さまは、

「こんなに反っていいの?」
「反りすぎてない?」

といった反応でしたが、体感では思ったよりも反っているように感じるものの、実際にはそれくらいの意識でちょうど上半身・下半身の重心が揃う方ばかりでした。

むしろそれくらい極端な意識をしないと、今までつくってきた・癖づいたランニングフォームは変えられません。

ご自身でも客観的に変化を確認していただくために動画を撮影し、ビフォー・アフターを確認していただきました。
かなり反ったような感覚であっても動画をみると、まっすぐなランニングフォームであると実感していただけます。

指導前のランニングフォームでふくらはぎの負担を感じていた方は、負担を感じなくなる方もおられました。
元々、特に問題を訴えていなかった方でも、「足が出やすくなった」などの感想もいただきました。

ビフォー・アフターの例|ランニングフォームの改善指導

ほとんどの方の問題点は、下半身の重心に対して上半身が前にずれていることでした。

見た目には、前方に傾いたように、上半身が先行しているように見えます。

前方に傾いた上半身を足首・ふくらはぎで蹴ってバランスを保って進んでいるため、ふくらはぎに負担がかかります。
この場合、ふくらはぎがすぐ疲れてしまいます。

また左右のバランスも悪くなり、ランニング中の左右のブレも発生しやすくなります。

上半身・下半身上下のバランスが整えば、それらの問題が解消されます。

ランニング・コンサルティング事例①

↓ビフォー

前に傾いて見える

↓アフター

上半身を反らす意識をすることで、腰から上が地面に垂直に見えるようにまっすぐになっている
下半身の重心と上半身の重心が揃っている

ランニング・コンサルティング事例②

↓ビフォー

最初は前に傾いて見える

↓アフター

上半身を反らす意識で、下半身の重心と上半身の重心が揃っている

ランニング・コンサルティング事例③

↓ビフォー

上半身が前に傾いており、バランスも悪いので小股になり、回転も小刻み

↓アフター

上半身と下半身のバランスが整い、足が出やすくなり、歩幅も広くなった

まとめ

今大会は12月25日開催という寒さが厳しい日程での大会でした。
そのようなコンディションにおいても、参加されるマラソン愛好家の皆様は、普段からランニングをメインの運動・競技とされており、平均的に綺麗なランニングフォームで走っている方が多いと感じました。

とはいえ、みなさんそれぞれランニングフォームには大小の問題があり、指導・改善したあとは驚き、関心を深めて頂いたりと、ご好評いただき私たちもうれしい限りでした。

ほんの数名は問題ないランニングフォームで走っておられて、指導を必要としませんでしたが、ほとんどの方は何か問題があり、ケガを起こすリスクや余計な負担が見受けられました。

今後もランニング・コンサルティングをさせていただく中で、ランナーの皆さまのケガのリスクをさげ、競技能力の向上を手助けできると、私たちも手ごたえを感じた経験でした。

次回のランニング・コンサルティング開催にぜひご期待ください!


京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、ランニングやスポーツのフォーム指導はもちろん、体のケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。