こんにちは、こばやし接骨整骨院グループ(京都市)です。
最近、手や足のしびれに悩まされている方はいませんか?
「ただのしびれだから、そのうち治るだろう」
と放置してしまっていませんか?
正座の後に足がしびれる程度なら多くの方が経験したことがあるでしょう。
しかし、次のようなしびれには注意が必要です。
・しびれた部位に力が入らない
・手足がピリピリ常にしびれる
・顔がピリピリしびれる
などは重大な病気の可能性も含まれます。
この記事では、しびれが引き起こされる様々な原因や症例、早期に対応すべき理由について詳しく説明し、少しでも皆さんの日常生活の参考になればと思います。
しびれの種類と原因
1. 日常的に経験するしびれ
「しびれ」と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、正座や腕枕を長時間した後の手足のしびれです。
これらのしびれは、一時的に神経が圧迫されることによって起こるもので、数分で回復することがほとんどです。
このタイプのしびれは、一時的に神経が圧迫され起こる一過性(短時間で症状が出現しすぐ消えるもの)の神経痛で、問題があるわけではありません。
2. 坐骨神経痛や椎間板ヘルニアによるしびれ
一方で、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアからくる神経痛も、多くの患者さんが経験します。
坐骨神経痛という病名はありませんが、実際には腰椎や椎間板に何らかの障害が生じた結果、坐骨神経に影響を与える症状のことを指します。
人間の神経は大きく分けて二種類あって一つ目は中枢神経と呼ばれるもの、これは脳と脊髄です。
脊髄は背骨にある管を通って腰まで下がり、その途中、もしくは腰から下あたりで枝分かれします。末梢神経といいます。
そして今紹介したしびれは末梢神経で起こるしびれなのです。
頚部や腰部に起こるヘルニアで稀に中枢神経の脊髄を圧迫してしまう事があります。
これになってしまうとしびれだけでなく、便や尿などの排泄障害を一緒に起こしたりします。
また内科的要因としてしびれが起こるものでは糖尿病でも起きたりする事があり、ビタミンBの不足により(現在では少なくなってますが)起こるしびれもあります。
この種類のしびれは、日常生活に支障をきたすことが少なくありません。
3. 脳梗塞や心筋梗塞によるしびれ
中には、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な疾患が原因でしびれが発生する場合もあります。
脳梗塞の前兆として、
・手足がしびれる
・ろれつが回らなくなった
・言葉が出て来ずらい
・急に力が入りにくい
・ふらつく
など様々あります。
実際に当院でも、しびれを訴えて来られる患者様は多くおられます。
そんな中には実際に脳梗塞の方もおられました。
その方は、「朝から急に手がしびれて力が入りにくいが足にも力が入りにくい。顔の半分がしびれる様な感じがある」と訴えておられてました。
当院における診断の範囲内では、明らかな原因が見られませんでした。
そのため、すぐに病院で診断を受けていただいた結果、初期の脳梗塞だと判断されました。
その方は、早期に発見できたため後遺症も残さず回復し、いまでも元気に仕事をされておられます。
しびれは、心筋梗塞でも初期症状が出てきます。
左肩や左腕あたりに放散痛が起こる事があります。
また、顎の部分にも広がる事もあります。
しびれが起こるのは、心臓の近くに左肩や腕に流れる神経が集まる事が原因だと考えられます。
しびれを放置するリスク
「ただのしびれだから放っておいても大丈夫」と思う方も少なくありません。
しかし、しびれは体からの警告サインであり、放置することで深刻な結果を招く可能性があります。
例えば、坐骨神経痛の症状を放置すると、神経にかかる圧力が増して痛みが悪化し、最終的には歩行困難になることもあります。
また、糖尿病によるしびれを見過ごすと、神経障害が進行して感覚が鈍くなり、足の潰瘍や感染症のリスクが高まります。
さらに、脳梗塞や心筋梗塞の初期症状であるしびれを無視することは命に関わります。
期段階で適切な治療を受ければ後遺症を防ぐことができますが、放置すれば、後遺症が残るばかりか、最悪の場合、命を落とすこともあります。
当然この様なしびれや脳梗塞を接骨院で治療するはできませんが、気づくことができれば早期に対応できる事になります。
もし自分にしびれが出た時、大事な人にこの様な症状が出た時に、しびれの原因について疑うことができれば、大事に至らない確率がかなり上がると思います。
まとめ
我々こばやしグループは、患者様の体を観させてもらうにあたって様々な可能性を考えております。
単に痛い所だけを観させてもらうのでなく、その場所に起こる最悪を想定して、その方にとって最良の選択をできる様に常に考えております。
内科医や外科医ではありませんが、長く接骨院で診療を行っていると、今回紹介したような訴えをされる方はおられます。
しびれや痛みなどは体が出している不調のサインなのです。
年齢も関係ありません。
自分はまだ若いからなどと言う事は関係ないのです。
この様に、体が出すサインを敏感に察知し、何か問題がありそうなのであればすぐ専門家に相談する事をお勧めします。
私たちこばやしグループは、怪我を見ると同時に、体のあらゆるサインを見逃さないようにしております。
しびれや体の不調を感じた時には、ぜひご相談ください。
この記事を書いた人 : 梅本 龍佑(柔道整復師)
京都市内で6院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、手足のしびれの治療はもちろん、ケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。