運動時や動かすと突然膝が痛くなり、しばらく痛んだ経験はありませんか?
もしかしたらそれは膝蓋軟骨軟化症かもしれません。
この記事では膝蓋軟骨軟化症の特徴、原因、予防についてご紹介します。
膝蓋軟骨軟化症の原因
膝蓋軟骨軟化症は、一般的には青年に発生すると言われていますが、どの年代の方でも起こり得る怪我です。
特に以下のような人に発症しやすい怪我です。
- ランニングなどよく走る運動をする人
- 体の間違った使い方をしている人
- 生まれつきO脚やX膝の人
その結果、膝蓋骨のずれによって起こる軽微な損傷が繰り返されることによって起こると考えられます。
このずれがあると、膝が曲がる際に、膝蓋骨の下にある軟骨が他の骨とこすれます。
それによって、磨り減った軟骨は炎症を起こして、柔らかくなったり、亀裂などの骨の変形を生じることになり症状が出てきます。
膝蓋軟骨軟化症の症状
膝蓋軟骨軟化症は、うずくような鈍い痛みが膝全体に起こります。
腫れは特に見られませんが膝のお皿の周りに関節液が溜まる事があります。
通常、階段の昇り降り、ランニングなどの膝を酷使するスポーツや、長時間座っていることで痛みが悪化します。
膝蓋軟骨軟化症の検査
膝蓋跳動
膝蓋軟骨軟化症のように炎症が起こると、膝関節内に水分が溜まります。(関節水腫)
その水分を膝蓋骨の下に集めるように絞る、膝蓋骨が持ち上がるようになります。
その状態で膝蓋骨を数回直圧すると、「カツカツ」と骨が衝突する感覚を手で感じます。
これを膝蓋跳動(しつがいちょうどう)といいます。これにより関節内の水の増減が分かります。
グライディングテスト
膝を伸ばして、膝蓋骨を垂直方向に押し込みながら左右に移動させた際に、ざらざらとした嫌な感覚、痛みを感じた場合、陽性です。
また同時に膝蓋骨の外側への脱臼不安感(はずれそうな感じ)を感じることがあり、この場合、膝蓋骨を脱臼する恐れや、膝蓋骨不安定症の疑いがあります。
膝蓋軟骨軟化症の治療
膝蓋軟骨軟化症の治療法は保存療法と手術の二つになります。
ですが重症でない場合は保存治療が一般的となります。
保存療法の場合安静、さらに、初めて痛くなってからの2〜3日間の間は炎症が強いことがある為、アイシングをしてください。
症状によっては活動量の減少が必要ですが、運動選手にとって休む事はさまざまなデメリットが起こると思われます。
当院では、超音波治療器(関節や骨に直接刺激を与えて治癒を促す機械)による治療とテーピングを施します。
さらに痛みを出来るだけ伴わせないよう、運動指導をさせて頂いています。
画像検査としてはMRIなどが行われます。
膝のお皿の裏側の軟骨にどのような異常があらわれているのかをあきらかにして、膝蓋軟骨軟化症に特徴的な症状がみられるかどうかを調べていきます。
日常的な動きでは、ひざまずく、屈伸などを控えて、痛む時間を減らしていきます。
階段の昇り降りの際には、膝をのばした形で一歩一歩着実に進んでいただき、出来るだけ手すりを使うなどして膝への負担を減らします。
膝蓋軟骨軟化症の予防
膝蓋軟骨軟化症は、膝の左右へのブレにより膝のお皿の裏面が擦れて症状が起こるので、ブレにくくなるためのトレーニングを行います。
ランジのチェック
- 膝が足首に対して内側に入っていないか、外側に開きすぎていないか
- つま先より先に膝が出ていないか
これらをチェックします。
↑画像では膝が内に入り、つま先が外を向いています。
↑膝がつま先より前に出ています。
この形になってしまう場合、体の左右のブレを抑える中殿筋に力が入っていません。
中殿筋が弱い、もしくは中殿筋を使う習慣がない、と考えられます。
中臀筋のトレーニング
中臀筋のトレーニングをすることで左右のブレを減らし、膝への負担を減らします。
↑動画の通り上半身は動かさずに股関節を真上に引き上げるように行ってください。
↑動画ではつま先より前に膝が出ていない事、上半身が伸び上がっていないかをチェックして行ってください!
まとめ
膝蓋軟骨軟化症はお皿のあたりがなんとなく痛み始めます。
放置しておくと悪化してしまい、なかなか完治しづらい怪我でもあります。
膝に違和感や、鈍い痛み、しつこい痛みなどがございましたらお気軽にお尋ねください!
京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、膝のスポーツ外傷、スポーツ障害の治療はもちろん体のケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。
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