朝、起き上がる時に手をついた時や物を持った時に手首が痛い!そんな経験ありませんか?
手首は日常生活やスポーツでよく使う部位ですので、腱鞘炎や捻挫などが起こっているかもしれません。
今回は手首が痛くなった時にご自身でできる治し方(悪化予防方法)をお伝えします。
手首が痛くなる原因
手首は日常生活、スポーツにおいて多用し、負担の多い部位です。
曲げる、反る、回すなどたくさんの動きが加わり、その度に手首の中の腱や骨がこすれる、ぶつかるなどのストレスが加わります。
毎日やるような動作、スポーツで毎回する動作では同じ箇所にそういったストレスがかかるので、どんどん傷ついていってしまうのです。
または、転倒し手をついたり、何かの拍子に手首を捻ってしまったり、1回の動作で急に痛めてしまう時もあります。
手首のケガの種類
①腱鞘炎
手首には指を動かすための腱がたくさん通っていて、腱鞘という鞘が腱を包む構造となっています。
よく動かす腱とその腱鞘が擦れてしまい、炎症を起こしてしまうケガを腱鞘炎といいます。
手首の腱鞘炎は数種類あり、特に手首の親指側で起こるドケルバン病、小指側で起こる尺側手根伸筋腱腱鞘炎が代表的です。
紫色の部分が腱鞘です。
②手関節捻挫
転倒して手をついたり、何かの拍子で手首を捻った時に手首の周囲の靭帯や腱を損傷している状態です。
③TFCC損傷
手首の小指側にある軟骨とその周囲の靭帯の複合体をTFCCと呼びます。
転倒して手をついた際や手首を小指側に倒して捻じる動作を繰り返すことで損傷します。
その他の原因
その他には転倒した際に手をついて、手首周辺で起こる骨折などがあります
橈骨遠位端骨折
前腕の親指側の骨、橈骨が手首付近で折れる骨折。強い痛み、変形、腫れを伴います。
橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)の症例です。
接骨院では応急処置を行い、医師に紹介します。その後、当院で後療を行います。
舟状骨骨折
親指の付け根にある舟状骨の骨折。橈骨の骨折とは違い、大きな腫れ、変形がないため、受傷者が骨折と気づきにくい骨折です。
骨折すると治りにくい骨で捻挫と認識してしまい放置すると、折れた骨がくっつかない偽関節という状態になってしまうことがあります。
手首の痛み|すぐにできる治し方(悪化予防方法)
今回は前項で挙げた①②③などの症状に対して医療機関にかかる前に、まずご自身でできる手首の痛みの治し方(悪化予防方法)をご紹介します。
①アイシング
手首が痛いときはほとんどの場合炎症を伴っています。
特に手首を使って後で痛みがある場合は炎症を落ち着かせるためまずアイシングをしましょう。
アイシングについては下記の記事を参考にしてください。
②手首のつき方を変える
普通、起き上がる時や立ち上がる時は手をパーの形でつくと思います。
これをグーでつくようにしてください。
そんなことで?と思うかもしれませんが、負担が減ります。
負担をうまく取り除いていかないと手首周囲のケガ、特に腱のケガは治りが遅くなったり、難治化といって、完全に治りにくくなってしまいます。
起きる時や、椅子から立ち上がる時に手をついて、毎回「痛っ!」となっては痛みで苦しむばかりではなく、治りを悪くしてしまうのです。
③原因動作をやめる
仕事や家事、スポーツで避けられない動作もありますが、スマホの触りすぎなどやめられる動作はやめましょう。
大きく負担が減り、改善に役立ちます。
手首の痛み|接骨院での対処
前項でご自身でできる手首の痛みの治し方(悪化予防方法)を紹介しました。
悪化を予防して過ごすことで治ることもありますが、あくまで医療機関にかかる前にできることです。
接骨院ではより治りを早くするため、患部の固定やケガの回復を促進する超音波療法などをご提案します。
どんなケガにも言えることですが、症状が出てからできるだけ早く適切な処置を受けることが、早期の回復と完治に繋がります。
超音波による細かい振動を照射し、損傷部位の血行を促進し、治癒を早めてくれる治療です。
※画像は肘の治療です。
まとめ
今回は手首の痛みを感じた際に、まずご自身でできる治し方(悪化予防方法)をご紹介しました。
都合によりすぐ医療機関にかかることのできない方もいらっしゃると思います。
そんな時は今回ご紹介した方法を試しながら、悪化を防ぎ、できるだけ早く医療機関にかかってください。
特に腱鞘炎などはケガとしては軽視されることがありますが、適切な処置を行わないと難治化して長期間痛みに悩まされるかもしれません。
京都市内で5院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、手首のケガの治療はもちろん体のケガの治療から予防方法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。
体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。