こばやし接骨整骨院グループ(京都市)です。
あなたは交通事故や転倒により、首に痛みを感じてはいませんか?
このような症状はむちうち損傷の可能性があります。
症状を軽視して放置すると、深刻な後遺症に繋がるリスクがあります。
この記事では、むちうち損傷の症状・原因・そしてどのように対処すればよいかを詳しく解説します。
また、交通事故後の適切な治療法がわからない方も、本記事をご参考いただければと思います。
症状の早期発見と正しい対応で、健康への長期的な影響を最小限に抑えましょう。
むちうち損傷とは
「むちうち」は日常生活でも比較的馴染みのある傷病名で、聞いた事があるかもしれません。
むちうち損傷は、正式には
頸椎捻挫(けいついねんざ)
や
外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)
などと呼ばれています。
・追突事故やスポーツ時の衝突や転倒
・高所からの転倒
などで起き、首に強い衝撃がかかる事によって起きる事が多いです。
特に、追突事故でのむちうち損傷は何も構えてなく、不意をつかれた衝撃が加わります。
そのため、強く首が鞭を打つようにしなり周囲の靱帯・関節・神経・筋肉を傷つけてしまう恐れがあります。
むちうち損傷の症状
むちうち損傷になると、多くの人は首の痛みを訴えます。
その他、以下の症状が現れることがあります。
・痺れ(首周り・頭・腕・背中)
・感覚異常(首周り・頭・腕・背中)
・可動域制限
・耳鳴り
・めまい、ふらつき
・倦怠感、疲労感
・頭痛
・吐き気
この様な症状が出ればむちうち損傷の恐れがあります。
むちうち損傷の原因
痺れ・感覚異常の原因
首は7つの骨がありそれを「頸椎」と呼びます。
頸椎にはそれぞれ脊柱管と言う管があり、その中に脊髄と言う人体の中で重要な神経があります。
そこから枝分かれして、頸椎の隙間を通って背中や肩に神経が伸びています。
そのため、むちうち損傷などで首を痛め、神経が伸ばされたり傷ついてしまうと、痺れ・感覚異常になり麻痺したりする事があります。
↑画像の様に頸椎(首の骨)は7つありそこから多くの神経が出ています。
可動域制限の原因
上記のとおり、頸椎は7つありそれぞれ関節を成してます。
これらが一つ一つ連なり関節を作る事によって、首は前を向く・上を向く・横を向く、など様々な動きができます。
これらの、関節が衝撃などにより捻挫を起こし、痛みにより可動域が制限されます。
めまい・ふらつき・耳鳴り
むちうち損傷によって、
・めまい
・耳鳴り
・ふらつき
などの自律神経失調症の症状が発症する恐れがあります。
交通事故や転倒などで首に強い衝撃を受け、首の周囲に炎症がおこると、首にある交感神経が刺激されて耳の機能を司る部分の血流が低下します。
その結果「めまい・耳鳴り・ふらつき」を発症します。
頭痛
むちうち損傷をするとしばらくの間、頭痛に悩まされる事があります。
これを「緊張型頭痛」といいます。
事故や転倒などで強い衝撃で脳が激しく揺さぶられた事で、首や肩の筋肉が引っ張られ、脳への血流が悪くなる事で発症します。
軽度なむちうち損傷の場合、首の痛みが治ってくると頭痛も一緒に治ってきます。
まれに、完治してからも頭痛が続くこともありますが、片頭痛や緊張型頭痛とは違う激しい痛みがある場合は、専門医を受診される事をお勧めします。
「むちうちなので軽症な頭痛だろう」と放置しておくと後遺症になり、首・肩周りの
・倦怠感
・痛み
・痺れ
などの症状が残ってしまう事もあるため、安易に自己判断されない事をお勧めします。
むちうち損傷の類似症状
むちうち損傷の症状とよく似ているのが、近年よく話題にあがる、ストレートネックと変形性頸椎症です。
元々、この二つのどちらかの症状が出ている方にむちうち損傷などが加わると、強い症状が出ることがあります。
自分がもともとこの二つの症状でないか理解しておきましょう。
ストレートネック
通常の背骨はS字の様にカーブしています。
▼脊柱カーブ
①首→前弯
②胸→後弯
③腰→前弯
④骨盤→前弯
の様に部位によってカーブしています。
このカーブを生理的弯曲と言って、これが崩れると体に負担がかかり始めます。
ストレートネックは首部分の前傾カーブが無くなり、骨のカーブが真っ直ぐになる事で起こります。
ストレートネックは、画像の様に真っ直ぐになってしまいます。
ストレートネックによって頭痛や首の痛み、腕の痺れなどの症状を出してしまいます。
また、ほとんどの方が自分がストレートネックだと自覚しておらず、症状が悪化してしまう事がほとんどです。
少しでも気になる方は早めにご相談ください。
変形性頸椎症
変形性頸椎症(へんけいせいけいついしょう)とは、首の骨(頸椎)と骨の間にある椎間板という軟骨が変形し、末梢神経や脊髄を圧迫してしまう病気です。
この変形性頸椎症やストレートネックになっている人が、転倒や事故などで大きな衝撃が加わると症状を悪化させ痺れなどの原因となります。
むちうち損傷になった記憶もないのに首が痛い、痺れるなどの症状がある方はすぐにご相談ください。
むちうち損傷の治療法
むちうち損傷の治療法として、当院グループにおいては一人一人の症状に合わせて
・ハイボルテージ治療
・超音波治療
・首周りの筋肉の緊張を取り除く手技療法
などを行っていきます。
また、緊張型頭痛や片頭痛の治療には鍼灸も有効的です。
当院では鍼灸の治療も行えますので気軽にご相談ください。
必要であれば医療機関と連携をとって治療を進めていきます。
まとめ
本記事では「むちうち損傷」について、解説させていただきました。
筆者自身、過去にむちうちを経験し、苦しい思いをしたことがあります。
原因は、原付バイクを乗っていたときに、信号無視をした車による交通事故に巻き込まれたためです。
幸い軽症で何箇所かに打撲や捻挫をしただけで済み、事故直後は首の痛みは全く感じず「首は大丈夫」と思っていました。
しかし、事故をした日の夜に首が痛くなってきて、日によっては頭痛があったり、数ヶ月は肩や首の倦怠感に悩まされました。
その後、接骨院で治療を受けて、今ではその症状は改善されて元気に生活しています。
当院の患者様でも「後から首が痛くなってきた」と訴える方が多いです。
事故した時、転倒した時は体が興奮状態にあり本当に痛みに気づいていない場合も多くあります。
むちうち損傷は早期に治療し対策する事でしっかり治せる外傷です。
そのまま放置して後遺症を残すより、すぐに専門家に相談されることをおすすめいたします。
この記事を書いた人 : 梅本 龍佑(柔道整復師)
京都市内で6院展開のこばやし接骨整骨院グループでは、むちうちの治療はもちろん、ケガの治療から予防法の指導まであなたのベストパフォーマンスを追及します。体の痛み・辛さでお悩みの方はご相談ください。